田中 淳
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吊るし柿  

2012.12.25     吊るし柿

クリスマスプレゼントなのか、はたまた歳暮なのか、徳島の実家から玄米三十キロと蕪や里芋など大量の野菜が送られて来た。このご時世。なんとも有り難く思いながら荷を解いて行くと、見るからに渋そうな柿が十数個、新聞紙にくるまれて出て来た。親戚の庭になったものなんだろう。でも、これは干柿にするしかないんだよなぁ〜と、早々に(渋々!?)皮を剥いて吊るしてみることに。しかし、パーゴラにレタスやハーブが並ぶ我家のベランダでの吊るし柿は、和洋折衷と言ってしまうにしても、きっと似合わなさそうだ。よく見かける吊るし柿は、二個を振り分けに結び、少しずらして柿が重ならない様に竹竿に掛けてあるのだが、狭いベランダでは幅を取り過ぎて少々難しい。思案の末、三個ずつの柿すだれ?にしてみたのだが、ちょっと縦に間延びしちゃったな・・・。
今朝、明るくなってからどんな塩梅かとブラインドを開けてみると、3匹のメジロがやって来ていて、丁度、朝ご飯の真っ最中。突然見とがめられた一家はパニック状態になって、あちこちぶつかりながら飛び去って行った。この冬一番の寒波のせいか、今朝の湿度は25パーセント。柿の表面は早くも乾き始めていて、心持ち小さくなった感じ・・・。
朝日に照らされて、頬を染めた様な柿達を早く甘くなれよ!!と、カシャリ。
やっぱり、里山の農家の軒先に並んだ柿すだれのイメージからは程遠いなぁ・・・。

 ベランダに朝日恥ずかし吊し柿

     
還暦祝い  

2012.11.29     還暦祝い

遂に六十回目の誕生日となってしまった。還暦は、甲で始まる十干と子で始まる十二支の組合せが、最小公倍数である六十年で再び自分の生まれた年の干支として巡って来ることを祝う風習だ。人間五十年・・と唄われた時代ならば、たいそう目出度いところだが、平均寿命が八十才を超えようという日本では、かつての様な目出度さとは少し違った風習になって来ている様だ。とは言うものの、実際に自分が到達してみると、やはり人生の節目として感慨深いものがある。人生終焉の有様は、丁度、樹木の葉に並んだ雨だれが順に落ちて行く様に、命の雨だれもまた定められた順に落ちて大河の中に消えて行く姿に似ていよう。六十年という節目は、やがて大河に呑込まれる一滴となることを認識させられる最初のタイミングには違いない。
中国では「華」の字を分解すると六つの「十」と「一」とになることから六十一と読み、「甲」は干支の最初を指すところから数え年の六十一歳を「華甲」と言って祝うらしい。中国の人々にとっては華(夏)の文字が如何に大切であるかが伺える。
親戚家族から祝われて、なんとなく照れくさい感覚は否めなかったが、新しい門出の様な新鮮な気分になれたのは有難かった。
プレゼントしてくれた、新素材の軽量フリースと、フマートフォンを水から守ってくれる防水ケースを、ちょっとカタログ風に並べてカシャリ。何だかカメラを担いで野山に出かけたくなって来た。

 ハイテクに華年寿ぐ冬支度

     
富士山とスカイツリー  

2012.11.15    TST イーストタワー 31F

義父の上京に合わせ、東京スカイツリー・イーストタワーの31階にある和食レストランで食事をする事になった。スカイツリーの見学なら、登るより隣のビルから・・・という事だったが、西方に開けた眺望は予想以上の広がりで、店内に入るや否や「凄〜い!」の連発となった。焼酎も程よく回り始めた頃には、暮れなずむ空が朱色から藍色、そして群青色へと変わり始め、会話はひたすら景色の素晴らしさに占拠されることになってしまった。丁度、新月から2日程度の上弦の月が、富士山と東京タワーの間に姿を見せ始め、正に猪・鹿・蝶だと大盛り上がりに・・・。スカイツリーをグリーンに染めるクリスマスイルミネーションの試験点灯の時刻まで太陽は待ってくれなかったが、この幸運に感謝しつつ、買ったばかりのiPhoneでコショリ。
しかし、このゴマ粒程の小さなレンズで、良く撮れるもんだにぃ。画像処理の考え方なんだろうけど、忠実かどうかは別にして絵になるよね。日本でも一億総フォトグラファーという時代に突入ですなぁ・・。

 言霊は富士の影絵と秋夕焼(あきゆやけ)

     
tkyostation
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2012.10.29     新東京駅

東京駅の取壊し計画が持上がったのは1987年春。翌年結成された保存を求める市民の会の粘り強い活動の結果、現状維持から一歩進めた復元改修が発表されたのは、10年以上経った1999年秋。そして2007年春、遂に改修工事が着工される運びとなった。 復元改修費用として約500億円が想定されたが、この費用は新丸ビル等、周辺のビルに使わない地上の空間容積を譲渡する空中権取引によって捻出されたとのこと。この時期に完成した新丸ビルの容積率は1760%。本来の敷地容積率は1300%で、不足する容積率を低層の復元を決めた東京駅から買い取り、これまでの地上9階♪恋の丸ビルから38階の高層ビルへと建て替えが可能になったという訳だ。
かつて、東北本線の玄関口だった上野駅と東海道本線の玄関口だった新橋駅の中間に建設された中央停車場を、世界に誇れるセントラル・ステイションにしようと設計された東京駅。日清日露の戦争を乗り越えて計画され、1908年着工後、6年間の工期を経て1914年第一次世界大戦勃発の年に完成された。
そして今、創建当初の姿を取り戻した東京駅を眼前にして、世界の列強に真正面から立ち向かった当時の日本人の心意気を想わずには居られない。開花期を乗り越え、近代国家の仲間入りを成し遂げた人々の「志」を感じながらパチリ。
大空襲で失った八角形ドームの復活は、その志の復活だと思いたいなぁ・・・。

 蘇る円蓋(えんがい)高く秋の空

     
skytreesunset  

2012.9.18     江戸川 残暑

九月も半ば過ぎというのに、真夏日が続いている。8月15日以降、領土をめぐる隣国との対立が加熱するにつけ、「反日」というフレーズを強く突きつけられて余計に息苦しい暑さが続く。日本人にとって、どうしてここまで・・・と思えるほどのギャップは、やはり史実に対する認識の差に他ならない。 確かに何十年も前の事象をビデオ判定する事は出来ないし、一つの事象も見る角度によって違ってくるのは当然だと思う。しかし、真実は一つの筈だ。共有出来る史実をどう増やして行くかが、対立の構図を緩める唯一の手段だと思うのだが・・・。それにしても、日本では近代史の教育が、あまりにも無さ過ぎるのではなかろうか。私の年齢でも友人の大半は、議論出来ないばかりか、興味すら無いと言う。まして、20代30代の若い人達の認識は推して知るべしである。
まるでスコールの様な雨の後、江戸川から見るスカイツリーに突き刺さる夕日をパチリ。
本当に教育と言うのは原爆よりも恐ろしい最終兵器なのかも知れないなぁ・・・。

 秋暑し塔より染まる茜雲

     
ボールガール  

2012.8.30     U-20女子W杯

日が落ちてからも気温が下がらず、蒸し暑い夜が続く東京。連続熱帯夜が記録三位を更新中とか・・。この日の国立競技場は夕方になっても湿度が高く、じっとりと汗ばむ様な空気に包まれていた。FIFA U-20女子W杯の予選を一位通過し、決勝トーナメントに進んだ若きなでしこ達を応援しようとカメラを提げて出かけたのだが、競技場に辿り着くだけで息切れ状態に・・・。初戦の相手は、奇しくも韓国。既にゴール裏のスタンドはサポーター達で埋め尽くされ、途切れない応援歌に盛り上がっていた。結果は日本が3-1と快勝し、ベスト4進出を果たした。何かと話題の多い日韓戦とあって、つまらないトラブルが起きやしないかと少々気掛りではあったが、試合前後を通じて特に大きな問題は発生しなかった様だ。ただ、日本サポーターの応援には、格別の気合いが入っている様に感じられた。
女子の大会と言うことで、審判のみならず、エンドラインやサイドラインに立つボールパーソンも皆女性でサポートされていた。 彼等がサッカー少女かどうかは判らないが、少なくともサッカーに興味の無い女の子ではないはずだ。マルチボールのルールが適用されているらしく、各ラインに立つボールガールは、胸にボールを大事そうに抱えている。報道のカメラ砲列が左右に動く度に、ボールガールの頭も同じ向きに動く。そんな真剣なボールガールの背中をカシャリ。
がんばれ!! 若き日本なでしこ!!

 BallgirlもLensも同じ夏を追う

     
asagao  

2012.8.9     朝顔

連日の熱戦が続くロンドンオリンピックも、残すところ4日間となった。今朝は、女子レスリングの小原と伊調が金メダルを取り、明日の吉田に期待が更に膨らむ。後は女子サッカーだが、金でも銀でも胸を張って帰って来て欲しいものだ。サッカーは開幕前の予選で日本に勢いを付けてくれたのだが、どうもブレーキを掛けたのは、柔道だったという事になりそうだ。特に男子の柔道は少々情け無さすら感じてしまった。「柔道」から「JUDO」へ・・、というより武道からスポーツへの意識転換が、まだまだ進んでいないのだろう。むしろ、警察や大学に君臨するヒエラルキー構造というか組織の改革の方が先決なのかも知れないな・・・。
ゴーヤーがベランダの緑のカーテンに実を付け始めているのだが、誘引ネットの端に伸びて来た朝顔が、完全にゴーヤーを絞め上げて、葉が縮んでしまう程になっている。高温多湿のアジアが原産という朝顔だが、この品種は珍しく「ノートルダムのアサガオ」というフランス人。パリで買って来たという種を頂いたらしいのだが、この絡み様は、流石のゴーヤーにとっても厳しい攻めだ。
フランスの柔道人口は35万人。日本は8万人程度。もはや、お家芸のプライドは捨てて、スポーツとしてライフスタイルに溶込める新しいJUDOを日本でも芽生えさせて欲しいものだ。
実も萎縮するほど締め上げられたゴーヤーと朝顔をカシャリ。
やはり、日本の朝顔より「花」してるかな・・・。

 朝顔やゴーヤ締上げ一本勝

     
ryukin  

2012.7.25     流金

10年余り共に暮らして来た金魚が死んだ。朝、排水溝の近くで既に硬くなってしまっていた。夜の内に、睡蓮鉢から飛び出してしまったらしい。そっと手で拾い上げたが、15cmほどの大きさに改めて歳月を実感させられた。確か、まだ下の子が中学生くらいの頃、祭りか何かの金魚すくいで掬くって来た小赤、二匹の内の一匹だった。もう一匹は直ぐに死んでしまったのだが、この一匹は長く生きて我々家族を見続けた来たのだと思う。家族の一員としての呼び名は「きんぎょ」。でも、外の世界も見たかったのかも知れないな・・・。
あまりの寂しさに、流金を三匹買って来た。長くて割れた尾の方が鉢の外にジャンプする事が無いだろうという店員さんの薦めだった。水質に半日ほど馴染ませてから投入。なんとも気持ち良さそうにフリフリと泳いでくれているところをカシャリ。
今度も長生きしてくれるかな・・・。

 棲み良いか問われし金魚ひるがえり

     
Cherry pie  

2012.6.30     チェリーパイ

佐藤錦と言えば、国産のサクランボの中でもちょっと手が出ない高級ブランド。でも、同じ山形県産のサクランボの中にも「木箱詰め」にはなれなかった粒達がいる様で、この時期、庶民的な価格で店頭に並ぶ。この佐藤錦??をアップルパイと同じ要領で焼いてみた。種抜きしたサクランボをグラニュー糖で煮詰めてジャムを作り、パイ生地に挟んでオーブンで焼くと言う単純なものだ。今回はちょっと上面が寂しいので、生のサクランボを乗せて、もう一度ジャムでコーティング・・・。見た目はちょっとグロテスクだけど、つまみ食いの味はなかなかだ。特に生のサクランボのトッピングは大成功と自画自賛。売られているものは、パイ皿で下焼きした生地にカスタードクリームを塗って、その上に形良く煮たサクランボを敷き詰めて再度オーブンへ・・というのが多い様だけど、この我流チェリーパイもサクランボ本来の甘さと酸味が凝縮されて、紅茶との相性はバッチリいけそうだ。
今朝は北寄りの風が流れて、梅雨とは思えないほどカラっとした空気に包まれた。なんだか軽井沢にでも来ている様な鳥のさえずりで目を覚ましただけに、その勢いでパイ焼きまで一気に突入。 とまあ・・・相変わらずの気分屋だ。
甘い匂いに、早く食べた〜い !!・・と、その前にカシャリ。
エー!! うそぉー!!・・・冷蔵庫に牛乳がない!!
ミルクティーの方が良かったなぁ〜。

 桜桃のパイ切り分けし風の朝

     
340Mのガラス床  

2012.5.30     高さ340Mのガラス床

展望デッキまでのエレベーターは、静かで揺れもなく、ビルの10階程度に上がるのと大差ない感覚だった。このところの悪天候続きからすれば、まだ幸運な方だったのかも知れないが、残念ながらこの日は雲が多く、450Mの展望回廊からもぼんやりと霞んだ景色で、期待していた富士山はまったく見る事が出来なかった。
夕方の入場を選んで、次第に広がってくる夜景を楽しみたいと思っていたのだが、どうしてもムズムズして長居できそうもない。昔、ユングフラウヨッホの屋外展望デッキで動く事が出来なくなった事を思い出した。でも、これほど完全に囲まれた空間でも高所恐怖症は出るものだろうか・・・。
展望デッキの一番階下のガラス床で、なんとかガラスの上にしゃがみ込んでカシャリ。
もう、限界だ!!  取り敢えず、日本一の高所トイレに入ってから帰ろう。

 ガラス床肝試しする薄暑かな

     
金環日食  

2012.5.21     金環日食

我家のほぼ真上を中心食線が通ると知って、今年に入ってから情報を集め、準備をして来た金環日食の撮影。準備とは言っても、太陽専用の減光フィルターを購入しただけだけど・・・。
食の始め頃は薄雲で、予報に負けず何とかなるかと思ったのだが、半分程欠けた頃から雲が厚く重なり始め、辺りが少し薄暗くなる程に・・・。金環が想定される7時30分頃は太陽がどこにあるのか判らない状況。やっぱり、北関東方面に移動すべきだったか・・・と愚痴っぽくなりかけた瞬間、少しの雲間から肉眼でしか見えない程うっすらと太陽が覗いた。慌ててフィルターを外し、直接撮影でカシャリ。
ほんの一瞬だったけど、少しでも金環日食が見られた事に感謝感激。いゃー! 良かった!!。
でも、完全なリングの瞬間は見逃したし、減光フィルターも役に立たなかったしなぁ〜。

 待ちわびし金環食や五月雲

     
supermoon  

2012.5.6     スーパームーン

東京ホタルと銘打ったイベントが言問橋から吾妻橋の間で開催されると聞いて、有楽町へ出かけた帰り少し遠回りをして立ち寄ることに。蛍に見立てた10万個のLEDランプを隅田川に流すと言う企画で、果たしてどのような景色になるのかと期待しながら、混雑が予想される浅草を避けて本所吾妻橋駅へ。しかし、ミニライブやビアガーデンの設営もあってか、隅田川沿いの道はどこも人ひとヒト・・・。雑踏に揉まれながら、墨田区役所前から言問橋の中程まで歩いた所で、逆行してくる人の波に押されてあえなくギブアップ。
確かに、無数のブルーの光玉が川を流れて行く様は、灯籠流しの風情とは別の異次元の光景には違いなかったが、夢中でシャッターを切るという所までは至らなかった。とにかく、縦横無尽に走り回る屋形船がとても邪魔!!・・という印象。
とぼとぼと言問通りをスカイツリーに向かって歩く途中、真正面のスカイツリーの足下に、巨大な月が煌々と・・・。そうだ、今日はスーパームーンだ!!! 14%大きくて30%明るいというスーパームーン。肉眼ではとてつもなく大きく明るく感じるのだけれど、ファインダーを覗くとぐっと小さくなってしまう。もう少し高く上がって欲しいなぁ・・と思いつつ、待ち切れず道路の真ん中まで出てカシャリ。
スカイツリーの「粋」をテーマにしたブルーのイルミネーションに浮かび上がる、しなやかな曲線に感動しきり。でも、なんとなくしっくり来なかったホタルの光は残念だったな・・・。

 春の月櫓(やぐら)格子の向こうより

     
ツン  

2012.04.04     西郷隆盛の犬

上野公園に建てられた西郷隆盛像。初めて拝謁したのは今から40年も前の事になるだろうか。その後も、動物園や花見に出かけた折に何度かお目に掛かってはいるのだが・・・。これまでの印象は、維新の立役者なのに、どうして浴衣姿で犬の散歩なんか・・しかも彰義隊の本陣で・・とか、ちょっと頭が大きすぎるんじゃないの!!とか、ぐらいだったろうか。特に連れている犬君については、具体的に思い出せないでいた。
調べて見ると彼が可愛がっていた犬は、狩りが得意な雌の薩摩犬だったらしい。名前はツン。像は散歩ではなく、着流しの帯に罠を挟んで、これから兎狩りに出かけるところとのこと。正直ぼくは柴犬だとばかり思っていた。確かに像を良く見ると体高があり、尾は長く真直ぐで柴犬より精悍な印象だ。西郷隆盛の没後20年以上が過ぎて、朝敵の汚名が返上された後、薩摩出身の有志を中心に寄付金を募って建てられたとのこと。西郷像は高村光雲作とのことだが、ツン像の作者は後藤貞行という皇居前の楠木正成像の馬を制作した動物彫像の名手らしい。像が作製された時、既にツンは亡く、代わりに雄の薩摩犬をモデルにしたとのことで、残念ながらこの像からは西郷さんの愛したツンを思い起こす事は難しい様だ。
花見酒ついでに立ち寄った上野公園。今にもワンと吠えそうな薩摩犬の勇姿をカシャリ。
毛並みや筋肉の表現がリアルで、デフォルメされた西郷像とはちょっとミスマッチかな・・・。

 春知らず緑青のツンうさぎ狩り

     
ベビーリーフの花  

2012.03.27     ベビーリーフの菜の花

寒い日が続いた関東地方もようやく春らしい気温になり、来週には桜の開花も聞こえてきそうだ。我が家のベランダにも菜の花が咲き始め、黄色い花びらを風に揺らしている。未曾有の大震災から早一年。何かをしても、何もしなくても、時間だけは容赦なく過ぎて行く事を、身に滲みて感じさせられた一年だった。それにしても、いつからここまでノンポリの日本になってしまったのだろうか。少数を切り捨てられない民主主義は、美しいが結論が出ない。これが明治の黎明期ではない成熟した国家ということなのか。確かに完全な公平性は難題だが、私を捨てても義の為に公平たらんとする精神は、本来の日本人が持つ志の形ではなかっただろうか。
幼葉を収穫するベビーリーフは、いろいろな種類のハーブや野菜の種がバランスよくミックスされていて、彩り豊かで癖のないやわらかな食感が楽しめる。そのままサンドイッチやサラダにしたり、さまざまな料理のつけ合せにも使えて重宝する。オリエンタルミックスには、チンゲンサイやコマツナといったアブラナ科の葉野菜が入っていて、ベビーリーフをカットした後に残した葉は、硬くなってちょっと生では食べられないオヤジ?リーフになってしまうのだが、そのまま育て続けると、薹が伸びて花をつけてくれる。
ほとんど観葉植物となってしまった菜の花に春を感じながらカシャリ。
チョウチョウが来るにはまだ少し早いかな・・。

 菜の花や時は過ぎ行くままのまま

     
The missing piece  

2012.02.18     The missing piece

翻訳家の鴻巣(こうのす)友季子さんが、母校の小学校を訪ねて、子供達と一緒に世界的なベストセラー『The missing piece』を翻訳してみる・・・という番組がNHK-Gで放送された。辞書をひくのも初めてという子供達だが、物語の主人公「it」の気持ちを想像しながら、次々と心の言葉を紡ぎ出していくという構成だ。子供達が、and It set the piece down gentry,and slowly away・・・のシーンを「さよならピース」と訳した時は、日本語が自然に持っている文学力の様なものを、子供達の素直な表現の中に感じて胸が熱くなった。
日本でも訳本が発売されている絵本で、邦題は「ぼくを探しに」だ。訳者の倉橋由美子さんは、itが女性でPieceが男性では・・と、あとがきに書いているけれど、はたしてどうだろうか・・・。
この物語の最後で誰もが気になる「じゃあ、捨てられたPieceはその後どうしたの・・。」と思う疑問は、Pieceが主人公になった続編の「Meets the BIG O」で解決される事になっている。しかし、そもそも完全なOって居るんだろうか。自分は完全なOだと思っても、どこかがパックリと割れていて、その割目を埋める何かを知らず知らず探し続けているんじゃなかろうか・・・。角をそぎ落として丸くなって、自立を糧に欠落の無いOを装った人生というのは、ぼくには耐えられそうも無い。
十数年前の本が書棚の奥に眠っているのを思い出して、虫干しがてら、カシャリ。
早速、「it」は葉っぱの影にパクリ!!

 浅春の窓辺にゆかし絵本かな

     
鏡餅  

2012.01.01     鏡餅

毎年暮れの30日に餅をつく!! というのが我家の「しきたり」の様になっている。どうして餅が無いと年が越せないのか・・・というのはよく解らないが、もし元旦に雑煮がないと、一年が始まらないという気分になってしまうのは確かなところだ。我家の餅は普通の白い餅以外に、餅米に粳(うるち)米を二割程混ぜ、青のりと塩を入れた餅を搗く。青のりは四国三郎吉野川の川海苔をはるばる取り寄せる。でないと、青のりの繊維が無くなって、単なる緑色の餅になってしまうのだ。筋状の青のりと餅にならない粳米がホツホツしていて、あまり粘り気の無い食感の餅になる・・・とまあ要するに、幼い時からの経験に拘っているだけなのだが、この拘りが「しきたり」へと変貌する。
白い餅が最初に搗き上がった時に、鏡餅を取るというのも「しきたり」だ。鏡餅の形も地域や家によってまちまちで、これでなければ成らないという掟はないと思うが、我家では、二段の大小の餅に葉付きの橙を乗せ、ユズリ葉と裏白を添える。本当は、橙の下に干柿(10個の干柿を2個、6個、2個に分けて竹串に付けたもので、「夫婦仲むつまじく」の意)を供えたい所だが、船橋周辺では売られていないので、これまた取り寄せるしかない・・・。残念ながら干柿は手に入らなかったが、今年もまあまあの出来ということで、松の小枝を添えてカシャリ。
裏白が早くも乾燥で丸まってしまって・・・。
何だか人の顔みたい。

 代々にゆずりおきたや鏡餅

 

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